コンボルト型地上タンク
防油堤一体型の地上タンクは、鋼製タンクを非金属シートで被覆した二重構造とし、更にその外側を15cm以上のコンクリートで保護した、耐火機能を備え、且つ外部からの衝撃にも大変すぐれているタンクです。また、漏油検知システムが組み込まれており、安心して利用できます。
コンボルト型地上タンクの特徴
- ①二重の漏れ防止構造となっているので、油が漏えいした場合の流出防止の防油堤設置を省くことが可能になった。
- ②工場で完成品となり届けられるので、据付が簡単。(→設置コストの削減、工期の短縮)
- ③全面コンクリート仕上げのため錆が生ぜず、保守が簡単。(保守費用の削減)(→保守費用の削減)
※コンクリート全外面をエポキシ樹脂系塗料でコーティング後、更に耐候性の優れたポリウレタン樹脂系塗料仕上げ。 - ④火災・台風・地震・洪水のほか車両衝突、弾丸抵抗等、外部衝撃にも強い。
- ⑤徹底的に油流出の可能性を排除した、環境問題に対応した構造。(油漏れモニター内蔵)
- ⑥用途、敷地に応じた、各種サイズ取り揃え。
- ⑦米国では1980年代から約30,000基の販売実績。クレームは高湿度テストその他皆無。
- ⑧米国安全規格(Underwriters Laboratories=UL)第2085番
(「二重殻構造により保護された地上設置式燃料タンク」)の認定を受けた、最も信頼できるタンク。
天災・事故に強い!
コンボルト型地上タンクは外部衝撃テスト、耐火テスト、寒冷テスト等の17項目の厳しいテストをパスし、非常に堅固に造られています。
写真は米国で実際に起こった実例で、その事を裏付けています。(二次災害防止に極めて有効であることが実証されています。)
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森林火災
7時間におよぶ森林火災でも炎症に至らない。
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200トンサイロ倒壊
タンクは直撃を受けたが油漏れがなく、直後の小火にも引火しない。
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水害
大雨による被災地で、洪水によりコンボルトタンク以外は大きな被害がでた。
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飛行機墜落
C-130輸送機がタンク直近に墜落炎上したが、送油を継続し機能を維持できた。
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自動車事故
自家用車による衝突事故にも、タンクの破損は殆どなく機能を維持できた。
従来型タンクにくらべて
安全性と環境にやさしい堅固な構造基盤の上に納期・保全性・利便性に利点がある
従来型の地上タンクに比べ、その構造面より、外部衝撃、耐火性及び外部環境に対する保護機能は格段に優れている。
納期 | ・防油堤一体型の為、現場の工期が短縮できる(現場工事が少なく自然現象の影響も少ない) |
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利便性 | ・運用開始後の設置位置変更時のタンク移動が容易である |
保全性 | ・外部腐食環境から遮断されているのでメンテナンスコストが低減できる |
安全性・環境 | 内部鋼製タンクをポリエチレンシートで被覆し、更に厚さ15cm以上のコンクリートで保護した二重構造 ・耐火性に優れている ・対衝撃性に優れている ・近隣火災の影響による二次災害に強い ・環境にやさしい(二重構造による徹底した油流出防止) |
非常用発電用設置事例
地震、台風、大雨、洪水などの自然災害などにより電力がストップした際、コンボルトタンクに貯蔵した燃料を発電機に送り、電力を作り出しています。
全国の公共施設やデータセンター、浄化センター、ポンプ場、排水機場、工場などで設置されています。
緊急時でも、機能を停止できないライフライン施設でも活躍しています。
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2010年3月設置 沖縄県名護市
船舶給油取扱所用
浮上防止ワイヤー施工
(軽油:15kl-R型) -
2013年2月設置
鹿児島県鹿児島市 非常用発電用
(A重油:2kl-R型) -
2013年11月設置
北海道名寄市 非常用発電用
(A重油:8kl-R型) -
2017年3月設置 高知県安芸郡東洋町
船舶給油取扱所用
津波対策施工
(軽油:20kl-R型 A重油:30kl-R型) -
2018年1月設置 沖縄県糸満市
船舶給油取扱所用
浮上防止ワイヤー施工(軽油20kl-R型×1基 A重油40kl-R型×4基) -
2020年8月設置 千葉県木更津市
非常用発電用
(A重油:35kl-R型)